エッチェル物語

 

1920年代のはじめ

オーストラリアのニューサウスウェールズ州で、創始者であるゴードン・エッチェルが、アスパラガスを「伝統農法」ではなく、はじめて一列で植えたその日から、わたしたちの歴史がはじまりました。そのころ、ゴードンの弟、マックスウェルは長年研究してきた缶詰製造法の実用化に着手し、1926年、エッチェル兄弟はブランド初となる缶詰工場をニューサウスウェールズ州のバサースト市に設立。この瞬間、オーストラリアに「新たな食のアイコン」が誕生したのです。

それから10年

荒れ狂う世界恐慌をも乗り越え、Mr. Gordon Edgell & Sons Ltdは新商品とともに毎年成長を続け、農地や扱う農産物を着実に拡大していきました。同時に商品クオリティーを進化し続けることで需要もさらに高まり、1943年に、カウラ市に新工場を設立。わずか1年後には、100万個もの缶詰が市場へと送り出されるようになりました。こうしてエッチェルは、常にオーストラリアの業界を第一線で走り続ける企業となったのです 。

1950年代

全世界的にテクノロジーが大きく進化したこの年、ついにエッチェルは冷凍ビジネスへの進出を決断します。1955年には、ゴードン・エッチェルと冷凍ビジネスで頭角を現していたクラレンス・バーズアイ、2人の業界先駆者がパートナーとなりEdgell-Birds Eye Companyを設立。冷凍食品の新ブランド、Birds Eyeを立ち上げました。

缶詰から冷凍へ

この会社の設立が、エッチェルにとって大きな転機となります。エッチェルの冷凍野菜の評判は日ごとに高まり、冷凍ビジネスが急速に拡大。そのきっかけのひとつが、クラレンス・バーズアイが持っていた革新的な技術でした。これまでにない斬新な冷凍法「フラッシュ冷凍」や世界初の冷凍庫など、さまざまな新技術を活用・応用し、エッチェルはオーストラリアでもっとも先進的でアグレッシブな冷凍野菜ブランドとして成長していきました。

新鮮な冷凍野菜

ゴードン・エッチェルは、野菜を一瞬で凍らせる「フラッシュ冷凍」が、冷凍野菜の未来を大きく変えることを予感していました。「フラッシュ冷凍」で凍らせた野菜は細胞壁にダメージを受けないので、栄養も味も、とれたてとほぼ変わりません。さらには食感や色彩といった、いまも変わらず冷凍野菜の前に立ちはだかる“おいしさの決め手”、そのすべてをクリアできたのです。

そして冷凍野菜にはひとつだけ、生野菜に優るところがありました。出荷を経て店頭に並び自宅の冷凍庫で出番を待つ間、どの瞬間も栄養は変わらずそのまま。実際に、誰もが産地直送の“旬のとれたて野菜”を1年中楽しむことができるようになったのです。

●パッケージ画像は、2020年日本発売時のデザインです。

2020年、日本へ

エッチェルとバーズアイは、世界中の人の野菜の食べ方を変えました。それを支えているのは、いまや100を超えるオーストラリアの専属農家のみなさんです。中にはエッチェルの野菜を代々育て上げてきた、エッチェルの社員よりもエッチェルの野菜に詳しい農家もあるほど。野菜にかける変わらない思いや培ってきたノウハウ、厳しい品質管理への姿勢は、エッチェルに携わるすべての人に受け継がれています。いまもオーストラリアでもっとも歴史のあるブランドとして、多くの人々に愛され続けるエッチェル。オーストラリアから自信をもって、あなたやあなたの家族にお届けします。

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